松栄堂さんへ。


香りはそこにないものを現前させる不思議なもの

小春日和の、きのう土曜日
先日お稽古の席で声をかけていただいていた
松栄堂さんで開催されるこちらの催しにお邪魔してきました
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松栄堂札幌店さん
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暖簾をくぐるときって、なぜかワクワクしますね。
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最終日のこの日は、松栄堂京都本店から「調合師」の畑利和さんがお越しになり
香の講義をしてくださり、更には薫物(たきもの=練香)を
自分の好みの調合で作らせてくれる、というワークショップが行われたのです。
もうヨダレものです(笑)

素敵なスーツを着こなしたダンデイな畑さんの
やさしく柔らかな京訛りも耳に心地よく♪
基本的なお話から、聞香のコツや鼻を鍛えるコツ(笑)まで
素晴らしいレジュメと合わせてご講義下さいました。
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畑さんは、松栄堂さんのすべてのお香を調合されている方。
普段焚いているお香のかぐわしい香りを、この方が作られたのかと思うと・・
思わず手を合わせて拝みたくなってしまいます(笑)

ワシントン条約の制定以降、新たな入手が出来ない為
希少価値となっている「じゃ香」を使った
平安時代の調合を再現して作られた貴重なお香を
今回特別に焚いて下さりました。
「誰(た)が袖振る・・」 あぁ、しばし心地よい Trip です053.gif
うっとり。


そして、楽しみの煉香作り。
ベースとなる炭や蜜に、白檀・沈香・丁子・安息香・貝香・かっ香・竜脳香・などを
自分の好みで調合していき、乳鉢で練り上げ・・
掌で、自分の体温を加えながら丸めて形成していくのです。

香りを聞きながら、調合の匙加減を調節していくのですが・・
私は少し甘みのある重めの香りに仕上げたいと思って調合していったつもりなのに
出来上がってみると


「正露丸ですか!?」


・・というような香りになってしまって、びっくりです(泣)


出来上がったら、香炉にのせて焚いてみるのですが・・
しょぼくれていた私を見かねたのか(笑)畑さんがいらしてくれて
「あぁ、竜脳が少し立ちすぎたのですね?でも・・これはのちに甘さが出てきますよ
あと数分待ってみてください?」
とおっしゃり・・・半信半疑で待っていると

びっくりです、爽やかな(爽やか過ぎる)竜脳の香りが沈み、なんとも甘い香りがぁ~♪
神様ぁ~、畑さまぁ~(笑)
すごいなぁ。

世界でたった一つ、私にとって初めての調合煉香の完成です。
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すぐ使っても良いけれど、1年くらい置くとより熟成された香りになるのだそう。
あぁ、梅干しと一緒だね(笑)


練香には、それぞれが香りに合った名前を付けて下さい・・ということでしたので
考えに考えたあげく・・
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こういう名前にいたしました049.gif

とにかく「初めて」ということと、意に反した爽やかすぎる(笑)立ち上がりの香り・・
を表現したかったので、若い木の芽とかぶせてみました。

他にも・・「若気の至り香」「青二才香」などが候補に上がりましたが
のちのち後悔しそうなので、無難にまとめてみました。
おほほ。


本日も我が家で焚いてみました♪
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あぁ、また昨日と違う感じ。
ぐっと落ち着いた香りになりました。



鬼神を感能させ 心身を清浄にし 毒を除き 眠気を覚まし
独り居には友となり 忙中に閑をとらせ 
多く使っても少々でもそれぞれの用を満たす
長く保存しても朽ちず 常用しても差し支えなし



やっぱり「香の世界」って面白い。
ますます引き込まれていきそうです♪

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by tomawari-nikki | 2008-11-16 16:04 | 香道
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